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[support 2011-net:0700-3]
2011年 02月 18日
サポート2011@スポーツ医・科学センターです。(柴田)
【スポーツ政策】情報 【スポーツ政策/スポーツ基本法】に関わる最新情報が入りましたのでご紹介します。 ◆ 【甦れ!! ニッポン】第9部 スポーツ基本法を問う(3) ■「ピラミッド型」の振興を/日本サッカー協会名誉会長・川淵三郎氏 大日本体育協会(日本体育協会、日本オリンピック委員会の前身)をつくった、柔道の始祖で日本初の国際オリンピック委員会(IOC)委員でもある嘉納治五郎先生の言葉が胸に迫ってくる。 《協会設立の趣意書で嘉納は以下の点を指摘した。》 (1)国の盛衰は国民の精神が充実しているか否かにより、国民の精神の充実度は体力に大きく関係する (2)わが国のスポーツ振興体制は欧米諸国に比べ著しく劣り、必然的に青少年の体格も劣弱だ (3)そのため一大機関を組織し、体系的に国民の体育(スポーツ)の振興を図ることが急務 子供の体力低下が叫ばれ、国の活力が失われた日本の現状は100年前と酷似している。日本の子供は、先進国の中で一番運動をしないというデータもある。早急に手を打たないと五輪でメダルなんて夢のまた夢。できることなら、子供の体力向上を法律で明文化して取り組んでほしい。 せっかく小学校に体育の授業があるのに、日本は生かし切れていないですね。「みんなで走りましょう」「みんなで鉄棒しましょう」と、全員で同じことをする。子供にとってはまったく面白くないと思う。 《日本サッカー協会は2007年4月、OB、OG、現役選手らが「夢先生」となり、小学校で体育の授業を行って自身の経験談を話す「夢の教室」を始めた。子供に夢を持つ大切さを伝える活動は、今年1月末で計2480回を数え、7万7667人が参加した》 「夢の教室」を行うと必ず学校の先生に言われるんです。「体育の授業で、あんなに楽しそうな子供を見たことがない」って。小学校にこそ体育専門の先生を置くべきだと思う。児童一人一人の個性に対応できる知識と経験を持った先生が求められている。1校あたり4人の先生を置くと仮定して9万人弱(文科省の調査では昨年の小学校数は全国で2万2000校)が必要。この一部に引退したトップ選手が入ったら理想的だ。 いまの日本には韓国にある徴兵制などの通過儀礼がない。スポーツにはルールを守り、仲間を尊重する、人間性を磨く要素が詰まっている。遊び場が減少し、体を動かす機会を失ったいま、体育の授業が果たす役割は増している。 かつて国際大会の開催は「困ったら日本にお願いしよう」というのが相場だった。それが2016年東京五輪、2022年サッカーW杯招致と立て続けに失敗した。要因の一つは施設の老朽化です。今年の12月、3年ぶりにサッカーのクラブW杯が日本に戻ってくる。昨年まで2年間開かれたアラブ首長国連邦(UAE)の評価が高まり、日本の国立競技場などは国際サッカー連盟(FIFA)から設備面で多くの注文を受けている。 国策で世界の期待を裏切らない体育館、スタジアムを造らないと、国際大会を誘致できなくなってしまう。いまのままでは「あのクラブW杯が最後だった」と懐かしむ日が来てしまいかねない。世界最高峰の試合を子供たちが間近で見て、一流の選手に憧れる環境もなくなってしまう。 子供の体力向上、施設の充実は国策でしか成し遂げられない。だからこそスポーツを扱う省庁は絶対に必要。現存の省庁傘下ではなく、独立した形で政策を立案し、計画に応じて予算を使っていく形にすべきだと思う。 世界の多くの国では国がスポーツの振興や競技力の向上に責任を持っている。スポーツで人間性を育む重要性を知っているんです。しかし韓国、中国のように幼少から一部のエリートを伸ばす“鉛筆型”には反対。子供たちが体力をつけ、各競技の底辺が広がってトップ選手が育つ“ピラミッド型”が日本の理想だと思います。 ◇ 【プロフィル】川淵三郎 かわぶち・さぶろう 1936年12月、大阪府生まれ。74歳。 現役時代はサッカー日本代表として活躍。1991年からJリーグ初代チェアマンを務め、2002年に日本サッカー協会会長。 現在は同協会名誉会長を務める。 (2011/02/11 産経新聞 東京朝刊)
by support2011
| 2011-02-18 09:44
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