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やまぐちスポーツ医・科学サポートセンターでは国内外のスポーツ医・科学情報をはじめ、各競技大会成績を配信しています。

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サポート2011@スポーツ医・科学センターです。(柴田)

【国内】情報

【地域の取り組み】に関わる最新情報が入りましたのでご紹介します。





◆ 文化-ファジアーノ岡山と岡山ガス/スポーツで地域を元気に

 2010年9月12日。岡山市のカンコースタジアムで、Jリーグ2部(J2)ファジアーノ岡山が愛媛FCと対戦した。その日は「岡山ガスDAY」だった。オフィシャルスポンサーである岡山ガス(岡崎彬社長)やグループ会社の社員・家族900人が招待され、メーンスタンドで試合を観戦。さらに、試合前にピッチに降りて芝生に触ることのできる「ニアザピッチ」や、子供たちが選手と一緒に入場できる「エスコートキッズ」など、さまざまなプログラムが実施された。選手の記念撮影には、子供たちやファジアーノ岡山の木村正明代表とともに岡崎社長も加わった。

 この日の観客数は招待客を含め6708人。試合前のスポンサー紹介では、サポーター席から岡山ガスに盛大な拍手が送られた。Jリーグチームの経営はスポンサー抜きには成り立たない。サポーターもそのことをよく知っており、チームを経済的に支えてくれるスポンサーに同志のような感情を持っている。

 残念ながら試合は2対1で愛媛FCに敗れたが、サポーターと共に「我らがファジアーノ」を応援したこの日は、岡山ガスの社員・家族にとっても忘れることのできない1日となった。スポンサー3年目 岡山ガスは09年からファジアーノ岡山のオフィシャルスポンサーとなっており、11年が3シーズン目となる。

 ファジアーノはもともとNPOとしてスタートしたが、2006年7月、Jリーグ入りを目指し株式会社化した。岡山にはそれまでプロスポーツがなく、テレビ番組で「プロスポーツに使うお金が最も少ない県」として紹介されたこともあった。「岡山の子供たちが、地元で気軽にプロの試合が見られるようにしてあげたい」というのが関係者の思いだった。

 06、07年を地域リーグで戦い、08年、アマチュアリーグの最高峰・JFLに昇格した。ここでも4位という好成績を収め、J2昇格への条件の1つをクリアした。

 ただし昇格にはほかにも条件があった。その1つがスポンサーである。Jリーグは各チームにしっかりした財政基盤を求めており、チームを経済的に支えるユニフォーム胸スポンサーの存在は必須だった。

 その時にファジアーノが声をかけたのが岡山ガスだった。岡山ガスの社内ではこれに対してさまざまな議論があったが、最終的に受諾することにした。PR効果云々ではなく、地元の企業として地域の活性化に貢献したい、という思いからだった。根付くサッカー文化 Jリーグに昇格したものの、成績の方は苦戦が続いた。1年目の09年は最下位。2年目の10年は19チーム中の17位だった。ただ、1試合平均の入場者数は7位の7161人(10年)と健闘している。これは、J1経験チーム以外では最も多い。

 岡山駅西口からカンコースタジアムまでの約1・5kmの道は、「ファジロード」と呼ばれている。試合当日は商工会議所の協力で沿道にのぼりが掲げられ、ファジアーノの真っ赤なユニフォームを着てスタジアムに向かう人でいっぱいになる。それはいわば2週間に1度のお祭りであり、今までの岡山には見られなかった風景だ。プロスポーツ不毛の地だった岡山に、着実にサッカー文化が根付き始めている。

 今年のホーム開幕戦は、3月12日のFC東京戦。日本代表の今野泰幸選手らも所属する強豪だ。カンコースタジアムは大いに盛り上がるに違いない。(林 健)

(2011/02/23 ガスエネルギー新聞)
by support2011 | 2011-02-25 09:25 | 【国内・県内】