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[support 2011-net:0715]
2011年 03月 11日
サポート2011@スポーツ医・科学センターです。(柴田)
【選手育成・強化】情報 【選手育成・強化】に関わる最新情報が入りましたのでご紹介します。 ◆ 杉山愛さん母:早大大学院で優秀論文賞 若手トップアスリートの両親の教育方針 ◇ 「出会いがエネルギーに」 元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんの母芙沙子(ふさこ)さん(61)が、在籍する早稲田大大学院スポーツ科学研究科修士課程1年制の修士論文で、優秀論文賞に選ばれた。論文は石川遼選手らトップアスリートの両親に子育てについて聞いた結果をまとめた。5日の授賞式を前に、還暦を過ぎての研究生活を振り返り「年齢も背景も違ういろいろな方とお会いし、楽しさと充実感がエネルギーになった」と語った。 タイトルは「日本の若手トップアスリートにおける両親の教育方針に関する一考察」。愛さんのコーチも務めた芙沙子さんは、優れたアスリートの条件として「人間力」に着目。石川選手や宮里藍選手、自ら指導に携わった錦織圭選手のそれぞれの両親らにインタビューやアンケートをして、約5万字の論文を書き上げた。 どんな子育てをしたかを質問したところ「特別なことはしていない」という回答が一致していた。さらに、トップアスリートの親という視点で話を聞いた結果、13項目の共通点を導き出した。 それらは、よく外遊びをしたり、スポーツを始めたきっかけは家族とのコミュニケーションを深めるためだったことなど。興味深かったのはいずれもトップが「目的」ではなかったことだ。いろいろなスポーツに親しむ中、本人の意思で楽しみながら夢中になった点が同じだったという。 26日には大学院の卒業式があり、1年間の修士課程を終える。愛さんも「ぜひ本にしてほしい」と激励。芙沙子さんは「これが正解ではなく、一つの切り口として提案したい。今後はテニスに限らず、人育ての目線で幅広く経験を伝えたい」と話した。【長野宏美】 (2011/03/05 毎日新聞 夕刊) ◆ 韓流・強すぎるゴルファー、すごすぎる育て方 プロコーチ・井上透さんに聞く 国内女子ゴルフツアーの開幕戦で、朴仁妃(パクインビ)(韓)が優勝し、今季も韓流旋風がゴルフ界に吹き荒れそうだ。韓国のゴルファーはなぜ強いのか。その秘密を中嶋常幸らを指導してきたプロコーチ、井上透さん(38)が、社会人入学した早大大学院の修士論文にまとめた。世界に類を見ないジュニア育成方法などについて聞いた。(聞き手・畑中謙一郎) ――昨季の国内ツアーで男子は金庚泰(キムキョンテ)、女子はアン・ソンジュが頂点に立ちました。 「ジュニアの世界でも力関係は同じです。日本のジュニア界で10番目の選手は韓国に行けば、大体50番目ぐらい。それぐらい韓国の層は厚い」 ――その背景は。 「実は韓国のゴルフ環境は恵まれていない。平日のプレー代は平均約7千円の日本に対し、韓国は1万1千円。ジュニア割引のシステムは日本ほど普及していません。ゴルフ場数(2007年統計)は日本は約2400カ所、韓国は280カ所。韓国のジュニアは練習場に併設された民間のアカデミーに入るしかない。ただ、そこでは最初からプロに指導してもらえる。これはとても大きい。親は平均で月に250万ウォン(約18万円)つぎ込み、子供をプロにさせる夢を抱きながら練習させている」 ――すそ野は広がっていますか。 「昨年の日本ゴルフ協会(JGA)のジュニア登録選手は約7800人、韓国協会(KGA)は3分の1以下の約2300人しかいません。しかし、ほぼ全員がプロ志望で、練習量が半端ではない。トップクラスのジュニア選手は、ほとんど学校に通っていないのが現状です。学校側も『韓国は日本と違ってゴルフ環境が悪い。だから、平日にラウンドや練習をしないと強化できない。学校に行く行かないは親が判断すること』とのスタンスです。指導はスパルタ式。プロになりたければ一日に千球打て、シード選手になりたければ2千球打てという言葉があるほど。よしあしは別に、選手や親、学校、協会がすべて同じ方向を向いてエリートを徹底的に鍛える。日米と大きく異なる点です」 ●トップ選手、全スコア管理 ――エリートたちはどう鍛えられるのでしょう。 「男女それぞれ6人選ばれるナショナルチームに入れれば、年間300日の合宿のすべてが無料。男子の場合はアジア大会で優勝すれば兵役を免除されるため、モチベーションは上がります。また、独自のスコア管理システムで、KGAに所属するすべてのジュニア選手の平均ストローク、平均パットなどのデータを一括して持っている。その選手の弱点がどこにあるのか、自分のランキングが一目でわかる。選手たちのやる気を引き出しています」 ――韓国勢の活躍は続きそうですね。 「世界の選手層が厚い男子はともかく、女子は日米のツアーで韓国勢の優勢が当分続くでしょう。女子ゴルフの人気が低い米国には韓国に対抗する力は既にない。唯一、対抗できる可能性が残されているのは日本でしょう」 ――日本もジュニア強化に力を入れていますか。 「韓国のような極端な強化策は難しい。今、私の立場でできるのは、子供たちの練習、競技環境を少しでも改善することです。このほどジュニア育成の大会を立ち上げました。タイガー・ウッズ(米)や宮里藍が出場したこともある世界ジュニア選手権に向けた14歳以下の国内予選です。協賛企業のおかげで、出場権を獲得した選手の経済的負担はありません。宮里、横峯さくらのような女子ゴルフの歴史を変えるスターの卵を見いだしたいですね」 (2011/03/08 朝日新聞) いのうえ・とおる 1973年、横浜市生まれ。 高校2年からゴルフを始め、法大中退後、渡米しミニツアーを転戦。 米国のゴルフスクールでプロの卵を指導した。帰国後はコーチとして、中嶋常幸、佐藤信人ら有名選手を指導。昨年、早大大学院スポーツ科学研究科に社会人入学。元プロ野球選手の桑田真澄さんが所属した平田竹男ゼミで学び、韓国ゴルフ界を研究した修士論文で最優秀賞を受賞した。国際ジュニアゴルフ育成協会理事長。 ◆ 産業春秋/スポーツ界に学ぶ人材育成/小糸正樹/経済産業省製造産業局鉄鋼課長 高校時代、大学時代とフェンシング部に所属していた。今でこそ、太田雄貴選手が北京オリンピックで銀メダルを取って、相当注目度が上がっているが、当時はかなり地味なスポーツであった。それでも筆者の高校のフェンシング部は、モントリオールオリンピック(古い話ですが)の選手を輩出するなど、それなりのレベルであった。筆者が現役の時にも関東大会で準優勝し、体育会の強い複数の大学から「うちに来ないか」といった声もかかった。別に自慢話をしたいのではなく、申し上げたいのは、当時の選手の育成・選別のシステムについてである。 そのころは、小学生や中学生からフェンシングを始めているような人はほとんどおらず、高校時代で始めるのがスタンダードであった。高校で強い選手が選別され、強い大学に入り、そこで実績をあげた選手がさらに絞り込まれて、世界選手権やオリンピックに行く。いわば、選手層はタテヨコに非常に広がりの小さいピラミッド構造であったのだと思う。そうした構造だから、日本のレベルと世界のレベルは、相当な格差があった。本場欧州の選手などには全く歯が立たず、オリンピックのメダルなど全く想定外の時代であった。 しかしながら、そうした構造は今では全く変わっているそうだ。太田選手をはじめ、世界で活躍できる選手は、例外なく小学生からフェンシングを始め、ジュニアの大会で実績を積み、若いうちに全日本選手権などのタイトルを取って世界に出て行く。華麗な剣さばきやフットワーク、勝負をかけるセンスなど、小さいころから養っていかないと、なかなか世界で通用するレベルまでいかないようだ。トップレベルだけではなく、都や県の高校大会などでも、強い選手は小中学校など早い時期に始めている人が多いと聞く。以前と異なり、選手の裾野は随分タテとヨコに広がって、ピラミッド構造は徐々に大きくなっているようである。 聞けば、指導方法も随分変わっているそうである。昔の根性主義、精神主義だけでは、なかなか今の高校生はついてこない。科学的、合理的な指導、そして結果が出る指導が求められているとのことである。いずれにしても、こうした構造改革を実現するためには、関係者の相当な努力があったものと思われ、頭が下がる思いである。 競技人口が増え、裾野が広がり、そうした中で選手が若いうちにさまざまなチャンスをもらえるようになり、世界レベルに登り詰めていく。考えてみれば当たり前のことが、フェンシング界で起きつつあるということである。野球、フィギュアスケート、サッカーなど、日本が強いスポーツ、強くなりつつあるスポーツは、例外なくそうなっている。 スポーツにおけるこうした当たり前の成功は、日本のモノづくりの企業の組織などでも、もう少し応用がきくように思う。モノづくりを志す人の裾野を広げ、その中の若手にチャンスを与え、正しい指導を行い、日本を世界レベルに引き上げていく。明確な処方せんである。「最近の若手は元気や意欲がなくて、なかなか任せられない」といった指摘もあるが、任せられないのか、任せようとしてないのかよく分からない。住友金属の友野宏社長に、住友家第2代総理事の伊庭貞剛氏の訓として「事業の進歩発達に最も害をするものは、青年の過失ではなく老人の跋扈である」というのがあると伺った。青年の過失を許容し、青年にチャンスを与える日本の組織であってほしいと思う。(経済産業省製造産業局鉄鋼課長) (2011/03/08 日刊産業新聞)
by support2011
| 2011-03-11 14:57
| 【国内・県内】
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